『レイジング・ブル』(1980) 紹介

"怒れる雄牛"(=raging bull)の人生

〈ネタバレなしで紹介〉
1940~50年代にミドル級ボクシング選手として活躍し、「Raging Bull=(怒れる雄牛)」の異名を持ったジェイク・ラモッタのボクサーしての栄光と苦悩、そして引退後の人生についてを描いたノンフィクション映画。

本作はほぼ全編モノクロで描かれているが、それを苦手に感じる方や味気なく感じると思って観ていない方もいるかもしれないが、色が付いているようにリアルで情熱的。

主演のロバート・デ・ニーロの役作りは流石としか言いようがない。ボクサーの減量と増量を描くための役作りとして、25kgもの体重増減をしたり、感情的なジェイク・ラモッタの演技にも魅入ってしまう。その演技ゆえに、ジェイク・ラモッタの人間性を強く感じることが出来るのだが、これがまた完璧とは程遠い人間性をしているのが好き嫌いが分かれそうなポイントである。

監督はマーティン・スコセッシで、『ミーン・ストリート』(1973)から続くデ・ニーロとのタッグは本作で4本目となった。スコセッシとデ・ニーロは、合計10本の映画でタッグを組んでいるが、本作『レイジング・ブル』はその中でも一番好きな作品である。『タクシードライバー』(1976)や『グッドフェローズ』(1990)も好きだが、わたしはどういうわけかスコセッシとデニーロと言えばこの作品なのだ。観て損はない傑作映画だと思うので、ぜひ観てほしい。

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原題 『Raging Bull』
上映時間 2時間9分
製作 1980年
監督 マーティン・スコセッシ
脚本 ポール・シュレイダー
出演 ロバート・デ・ニーロ
ジョー・ペシ

 

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