『奇跡』(1955) 紹介

奇跡

〈あらすじ〉
敬虔なクリスチャンであり、ボーオン農場を経営している父のモーテン。インガーという娘と結婚した長男ミッケル、自分をキリストと思い込む次男のヨハンネス、宗教の異なる娘との結婚を望む三男アナスという家族を描いた作品。

カイ・ムンクという戯曲家の舞台劇をもとに、カール・テオドア・ドライヤー監督が描く信仰と奇跡。神話のようなストーリーはシンプルで分かりやすいがなぜか退屈しない。「それを2時間かけてやるか?」とも感じたが、会話のテンポは良いし2時間が短く感じてしまう魅力がある。

不思議と画面を追ってしまう、舞台劇を見ているかのような長回しと構図の美しさが素晴らしい。宗教色は強めだが、映画好きなら一度は観ておいて損はない一作。

[ 観賞方法 : Blu-ray ]

原題 『Ordet』
上映時間 2時間6分
製作 1955年
監督 カール・テオドア・ドライヤー
出演 ヘンリク・マルベルイ

 

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