『灼熱の魂』(2011) 紹介

希望に生きた先に母が見たものとは

〈ネタバレなしで紹介〉
双子の姉弟、ジャンヌとシモンの母親ナワルがある日突然プールサイドで原因不明の放心状態になってしまい、そのまま症状は回復せずに亡くなってしまう。残されたジャンヌとシモンは、母ナワルを長年秘書として雇っていたルベルから母からの遺言を聞くことになるが、それはこれまで告げられなかった父と兄の存在についてだった。

少し冗長ではあるが、重くて暗くて力強い、衝撃的な作品。監督はドゥニ・ヴィルヌーヴで、『ブレードランナー2049』や『メッセージ』などのSFチックな監督作品とはジャンルが大きく異なる作品。宗教、紛争、家族というリアルなテーマで描かれる本作は、1度観たら忘れられなくなる作品であることに間違いは無いだろう。

原題 『Incendies』
上映時間 2時間11分
製作 2010年
監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演 ルブナ・アザバル、メリッサ・デゾルモー=プーラン

 

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