『インセプション』(2010) 紹介

夢の中の潜在意識

〈ネタバレ紹介〉
「他人の夢に入り込んでアイデアを盗む産業スパイがいる世界」のお話。
主人公のコブ（レオナルド・ディカプリオ）は夢に入り込んでアイデアを盗むスペシャリストだが、指名手配犯となってしまった。しかし、サイトーと名乗る男から、犯罪歴を消すことを条件に、不可能と言われている「インセプション」（夢に入り込んでアイデアを植え付ける）というミッションを依頼される。

舞台となる"夢"の設定を理解するのがややこしいが、それが魅力でもあり、物語の世界に入り込むことさえできればもうこっちのもんである。夢の世界を描いた映像美と、迫力あるアクションも素晴らしく、個人的に1番クリストファー・ノーランらしさを感じる作品だと思う。

映画が始まって1時間くらいは大きな動きはなく、作品内での設定の説明に費やされるので寝そうになるがそこさえ我慢すれば加速度的に面白くなっていき、余韻を残すラストも楽しむことが出来るので、想像力をかき立てられる体験をしたい方にはぜひ見てほしい一作。